まったく更新されない日記

思い立ったときに書くだけ

初日の出とセンチメンタリズム

2021年、明けましておめでとうございます。

 

三日坊主にすらなれない私…

しかしきっかり一年後に思い出し更新する執着心は、

褒め称えられるべきでしょう。

 

1月1日、大阪では晴れの予報が出ていたので、

伊丹空港に隣接されている伊丹スカイパークという公園へ

初日の出を拝みに行ってきた。

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年に数回しか出番のないsonnyのミラーレス一眼を片手に。

 

ベストパートオブ日の出は、日がまさに山から顔を出すその刹那。

溢れだしたママレードジャムのように、

光が山陰に滲むその様子に息を呑む。

橙色に滲んでいた光が球体へと形を変えていく様は、

うっとり、を通り越して神聖そのもの。

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今年は神社に初詣へ行けるかも分からないので、

ご来光にきっちりと手を合わせてお祈りしておきました。

 

初日の出といえば、学生の頃は年に一度の一大イベントだった。

今は連絡先も知らないけれど、

当時仲の良かった数人の男友達との毎年恒例の行事で。

 

地元の山に登ってご来光を見るだけのことだけど、

毎度毎度、正月と夜中のテンションが合わさって

もの凄い早くに待ち合わせしてしまう。

夜中の3時くらいには山を登り始めてたんじゃないかなあ。

でも地元の山の大きさなんてたかが知れていて、

一時間やそこらで展望台まで登りきれてしまうのだ。

冬の日の出は時間も遅く、眠さで体はどんどん冷えてゆく…

震えながら肩を寄せ合い、会話も少なくなり、

眠気と戦いながら何時間も待つ羽目に。

そしてご来光を拝み終わると、

会った頃のテンションが嘘だったかのように

それぞれが無口で足早に家路へと急ぐという(笑)

 

悲しいのは、これが一年に一回しかないものだから

記憶が年末まで持たないこと。

また夜中の三時に待ち合わせして

震えながらご来光を待つというのを、懲りずに何年も繰り返した。

当時アイフォンがあれば、

日の出を見終わった時点でその年の大晦日のカレンダーに

「朝6時に山へ登り始めろ!」とアラームを入れていることでしょう。

 

まあなんてことのない、これだけの思い出…

けれど時が過ぎてみれば青春の思い出なんて、

体育祭で揉めて泣いただの、

修学旅行で海外へ行っただのという大袈裟なものより、

こういった日常の何気ない瞬間の方が

色濃く記憶に残っているものなんだなあ。

 

今でも正月を迎えるたびに、

あの時の友人たちは元気にしているかなと

少し感傷的になってしまうのでした。